コンパクトカメラ・トイカメラの特徴
なるべく手軽にフィルム写真を撮ることを楽しむなら、コンパクトカメラやトイカメラをおすすめします。
「一眼レフのメリット・デメリット」の記事でもご紹介しましたが、重いカメラは嫌だ、カバンにスッと入るようなのがいい、とか、あんな無骨なデザインじゃなくて可愛らしいのがいい、という方はまずコンパクトカメラやトイカメラから始めると良いと思います。
コンパクトカメラの種類と特徴
その名前の通り、レンズ交換式のカメラに比べてコンパクトです。
しかし、フィルムを入れるので、コンパクトデジカメに比べるとどうしても大きくなってしまいます。
また、露出合わせがカメラ任せになってしまうものもあるので、ポジ(リバーサル)フィルムの撮影に適していないものもあります。詳しくは以前の記事「ネガとポジ」で説明していますので、良かったらご覧ください。
また、ファインダーが小さく、厳密なフレーミングができず、ピントが合ってるかどうかもカメラ任せなところがあるので、あくまでアバウトに撮る感じです。
でも、カメラの扱いに慣れてくれば、かなり狙った通りに撮れるようになってくるので、その過程を楽しむのもフィルムならではでしょう。
今現在、フィルム用のコンパクトカメラを新品で買うことは非常に難しくなっています。
現実的には中古で買わなければいけない状況になっていますので、既に生産終了しているものの、品質がある程度信頼出来る、比較的最近のフィルムコンパクトカメラを少しご紹介します。
FUJIFILM KLASSEシリーズ
こちらはズームができない単焦点レンズのカメラになっています。
画角が38mmの「KLASSE S」と28mmの「KLASSE W」の2種類があります。(写真はKLASSE W)
FUJIFILM NATURA CLASSICA
こちらは画角で28mm-56mmの2倍ズームを搭載したコンパクトカメラです。
私はこのカメラを過去に使っていたことがありますが、非常に小さくて軽くて、ズームもできて、まさにお手軽に普段使い出来る良いカメラだと思います。
RICOH GRシリーズ
このカメラは現在も高級コンデジとしてブランドが引き継がれています。
画角も現在のデジカメ版と同じ28mm。(というより、当然こちらが元祖でデジカメが引き継いでいるというかたちですが)
コンパクトですが、レンズが非常に優秀で、写りには定評があります。
トイカメラについて
正直なところ、トイカメラについてはあまり詳しくないので、参考になりそうなサイトをご紹介します。
トイカメラはとても特徴的で、アーティスティックな写真が撮れます。
最近はinstagramも流行っていますし、その中でも「トイカメラ風」なフィルターもあるので、もしかしたらある意味でフィルムカメラとして一番おなじみかもしれません。
ただ逆に言うと、普通のきれいな写真は撮れなかったり、フィルムの種類やカメラの扱いにひとくせあるものもあるようなのでご注意を。
コンパクトカメラは小さいけれど意外にちゃんと写る、でも新品では手に入りづらい。
トイカメラは独特な写りで遊ぶにはもってこいのカメラで、新品で買えるといった特徴があります。
フィルム写真をお手軽に楽しむにはちょうど良いと思いますので、用途に合わせて選んでみてください。