ポジ(リバーサル)フィルムの楽しみ方
あまりおなじみのないポジフィルムについて、もう少し掘り下げてみます
◇ポジフィルムの使われ方
1980年代以前生まれの方は学校の授業なんかでスライドを見たことはありませんか?当時はもちろんパソコンも普及しておらずパワーポイントなんかありませんでしたから、プロジェクターでスライドを一枚一枚交換して先生が説明をしてたりしましたよね。あのスライドがポジフィルムだったりします。
また、写真用の35mmフィルムではありませんが、8mmとか16mmのポジ(リバーサル)フィルムが映画用フィルムとして使われていました。
そんな感じで意外に身近なところに存在していたポジフィルムですが、いずれもデジタル化の波にのまれてしまいましたね。。。
◇ポジフィルムの特徴
「ネガとポジ」の記事でもポジフィルムの特徴について少しお伝えしましたが、実際に写真を撮る観点も踏まえて書いてみます。
・色鮮やかに撮れる でも嫌みじゃない
筆者はデジタルカメラでも写真を撮りますが、よくある「風景モード」の写真が誇張し過ぎている感じがしてあまり好きではありません。
でもポジフィルムならば鮮やかだけどとても自然に写ってくれます。
・写真を撮った瞬間に色が決まる
意外にご存じない方が多いと思いますが、ネガフィルムを現像、プリントするときには色味や明るさを調整しています。大多数の人にとっては概ね好ましい色にしてくれるのですが、色にこだわる人にとっては撮影時の意図と違った風に仕上がって残念な思いをすることも。
でもポジなら基本的には現像時に調整を加えませんので、シャッターを切った瞬間にほぼ写真が完成している状態になっています。
・ラチチュードが狭い
あまり写真に詳しくない方はラチチュードという言葉は耳慣れないかもしれませんが、簡単に言うと一番明るいところと一番暗いところを表現できる幅です。この幅が狭いということは適正露出からちょっとズレたシャッタースピードや絞り値で撮影すると、被写体によってはすぐに白とびや黒つぶれが発生してしまいます。ポジフィルムは一般的にラチチュードが狭く、白とびや黒つぶれを起こさない条件をキッチリ出して撮影しなければいけないので、慣れないと難しいという印象を持たれるかもしれません。
でもFilming(フィルミング)なら、デジカメでちゃんと撮れた写真をフィルム化するので失敗はありません。
もちろんちゃんとフィルムカメラで撮った方が楽しいのでオススメですが、うまく撮れるか不安という方はぜひFilmingをご利用下さい。
◇ポジフィルムの楽しみ方
ポジフィルムはプリントするよりもフィルムそのままを鑑賞する方が楽しめると思います。プリントも出来ますが、ネガのプリントと違って、受け付けてもらえないお店もあり、仕上がりまでの時間もかかります。
・ライトボックスの代わりにスマホで
ポジフィルムを鑑賞するにはライトボックスとルーペを使うのが一般的ですが、なるべく出費をおさえたいという場合にはスマホやタブレットを活用するのもありかもしれません。ルーペはお手持ちのものが無ければお手頃価格で購入できるものもあります。(yodobashi.comへのリンク)
ルーペをのぞいてじっくり写真と向き合ってみて下さい。